99%アンドロイド

すると、


『……え?』


伸ばしていた手の指先の皮膚が風の威力でぼろぼろとはがれ始めた。


自分の腕に起こっている事態が信じられず、僕は腹の底から声をあげた。



あああああああああああああ!!!



爪、指、甲、平、順番に皮膚が剥がれていくと、むき出しになったのはいくつもの部品で組み立てられた鉛色の機械だった。


風の威力にガチャガチャと音を立て、今にも壊れそうだ。


気づけば僕の足や胴体の皮膚もはがれており、それらの部分全てから鉛色の機械がむき出しになっていた。


嘘だろ…


絶望的な気持ちになり、涙が止まらなかった。


自分は全て機械でできていたのだ。そう考えると、怖くて怖くて仕方がなかった。


自分は誰なんだ!
一体何者なんだ!!



助けてくれ……


目を瞑り、心の中でそう呟いた時。



『私を探して』



頭の中から少女の声が聞こえてきた。


僕は目を開いた。


見ると、少女が機械化した僕の手を握りながら、まっすぐにこちらを見ていた。

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