99%アンドロイド
『どうやって!!』
僕は叫んだ。
探せと言われても、どうやって少女を探せばいいのか、僕には分からなかった。
『とにかく探すの。大丈夫、あなたならできるわ。またきっと会える』
彼女はまっすぐにこちらを見つめながら、頭の中にメッセージを送り続けてきた。
大丈夫、大丈夫。
あなたならきっと、見つけられる___。
『無理だ!!だって、僕を見ろ!!僕は機械なんだぞ!!この体は自分では動かせないに決まっている!!』
僕は腹の底から叫びながら、冷たくて重い鉛色の体を彼女に見せた。
こんな僕で、君を見つけられるわけがないじゃないか!!
彼女はじっと僕の体を見ていた。
しばらくすると、彼女の口がこんなふうに動いたのが分かった。
(ホ・ン・ト・ウ・二?)
『え…?』
次の瞬間、とてつもない威力の風が吹き、それと同時に彼女が空へと舞い上がっていくのが見えた。
『あっ…!!』
彼女を追うために地面から立ち上がろうとするも、機械化した体が重鎮のように重く風に吹かれることもできない。
『待って!!』
僕が叫ぶと地響きが鳴り、追い打ちをかけるように地面が真っ二つに割れた。
『あっ!!』
体の重い僕は、その中へと落ちていくしかなかった。
『待って!!』
僕は叫び続けた。
『マって!!』
何度も何度も暗闇の中で叫んだ。
『マって』
『マッて』
『マッテ』
僕は落ち続けながら、ずっと叫び続けた。
落ちて、叫んで___
何もわからなくなった。