Flower~シアワセノカタチ。
「……切なる願い、感激……どっち?」
そう言った奏太に驚きを隠せない
「何で知って……」
「咲が好きな花だって言ってたから」
「……」
全てを見透かされたみたいで少し俯いた
「どっちでもいい」
奏多はカバンから小さい箱を出す
「開けてみて」
小さな箱を開けると
中には小さな赤い薔薇のピアスが入っていた
「それ、俺の気持ち」
「……」
私は奏太に抱きつく
3年間伝えられなかった想いを全てぶつけるかのように
強く強く抱きしめた