Flower~シアワセノカタチ。
体育館前で奏太を待つ
この中学生活3年間
何度ここで奏太を待っていただろう
幼なじみという枠から1歩でも外に出ることは許されない
1歩でも踏み出せば全てが崩れ落ちてしまう様な気がした
なんてもどかしい3年間
それも今日でおしまい
ずっと並んで歩いていた奏太は
バスケの推薦で全寮制の高校に行くことが決まっていた
「咲、お待たせ」
手いっぱいだった花束のかわりに荷物を持ってきた奏太
「帰ろっか」
「うん」
私たちのエンドロールはもう流れている