私とあいつ 俺とお前
最悪の朝
今私は、非常に怒っている。
この目の前の背の高いイケメンに向かって。
「なんだよ。」
私の方が背が低いのを利用し、上から睨みつけられた。
「あのね…」
負けじと私も睨み返す。
なぜこんな状況になったのかというと...
30分前
うるさい目覚ましを合図に私、河野真昼(こうのまひる)は目を覚ます。
女子高生に似合わないであろう大きなあくびもそえて。
「んっ....い、まな、んじ」
頭の横に置いてあるスマホのボタンを押す。
[8:00]
「は?」
バッ!!
は、やばいじゃん。
なんでよりによって今日という日に。
部屋に飾ってあるカレンダーには
今日の日付の部分には「入学式」と書いてある。
急いで新品の制服に着替え、身だしなみを整えると、靴箱の上に置いている指輪を通したネックレスを首につけ、小さなアパートの家を飛び出す。
家から学校が近いというのはこういう時に役立つ。
よし、このまま走れば間に合う!!
そう考えながら、角をまがると
ドンッ
「いっ」
なにかにぶつかり後に倒れた。
ゆっくり目を開けると目の前には同じ状態の男がいた。
「いってー」
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