私とあいつ 俺とお前
「おい、ぼっとしてないで、手動かせよ。」
「あ、ごめんごめん。」

そうだよ。手を動かさないと、この作業永遠に終わる気がしない。

しばらく沈黙のまま作業を進めていると、

ガラッ

勢いよく教室が開いたかと思うと、数名の女子軍団が入ってきた。

「龍君~、私達部活早く終わったからカラオケでもいかない?」

と、甘ったるい声で龍に話しかける。

「今仕事してるところなんだけど、見てわかんない?」
「え~、そんな河野さんに任せればすぐに終わるよ~」

はい?
こんなの1人で終わらせろと?
じゃ、あなたが変わりにやってよと、叫びそうになるのを抑える。
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