私とあいつ 俺とお前
「いや、無理でしょどう見ても。 こんなの不器用なこいつに任せたら終わんないでしょ?だから俺手伝わないといけないし、なにより先生に怒られちゃうから。だからまた今度ね。」

いや、口は笑ってるけど、目死んでるよ龍。

こりゃ、キレてるご様子だね。

女子軍団もさすがに龍の表情に気づき、懲りかて教室から出ていった。

「行けばよかったじゃん。別に私1人でできるし!」

女子軍団が出てから、すぐに私は言った。

言葉とは裏腹に目の前で龍が女子に誘われてるの見て、なんかイライラした。

どうしたの、今日の私おかしいよ。

「じゃ逆に、ほんとに帰ってよかったの?」

それは、、、、

正直帰って欲しくなかった。

「その顔は、帰って欲しくなかったって顔だな。なに、俺が女子に誘われてるの見て妬いたか?」

悔しい。
だって図星だもん。

悔しいけど、たしかに妬いた。

なんでよ龍のことなんかどうも思ってないのに。

まさか、、、?

いやいや、それはない!!
断じてない!!

だって龍だよ、こいつだよ?

「そんなはずないじゃん!
なんで龍なんかを。」

もうーーー、モヤモヤが全然減らないよ。
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