私とあいつ 俺とお前
綺麗に掃除されている、真っ白な病室には若い美代がベッドに寝ていた。

その横には、若い頃の龍のお母さんが座っている。

「気分はどう?」

今と変わらぬニコニコの笑顔で美代に話しかける。

「うん、大丈夫。でも、もう長くないと思うから、私がもし死んだら、真昼をあなたにお願いしたいの。」
「え?」
「私、親とは縁を切ってるし。親戚もいないから。」

小さな涙を流しながら、美代は残っている力を振り絞り、龍のお母さんの手を握りながら訴えた。



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