Happy Holiday
「どうしたんですか?」
「もう暗くなってしまうからまた今度にします
場所だけ教えてください」
あ、そっか暗いと見えないもんね
「あの山を登って奥に行くとありますよ」
夕日でオレンジになっている山を指さした
「樹さん夜ご飯は家で食べる予定ですか?」
「いいえ」
「一緒にどうですか?」
「時間は大丈夫なんですか?
女の子なのにあまり暗くなると」
樹さんの中でのわたしはどんなに、か弱いのだろう
「あはは大丈夫ですよ 行きましょう」
「だめもとで僕も誘おうとしてたんです」
微笑みながらそう言われてドキッとした