何度だって。
病院について 看護師さんに 手術室の前まで

連れてきてもらった

前には おばさんが待っていた

目に涙をたくさん溜めて。

「おばさん…光になにが…」

「光が…交通事故に巻き込まれたの。」

光が 交通事故 ??

俺とのデートにくる途中…だよな。

「今 手術してて…私も なにがなんだか…」

と おばさんが 泣いている

俺も分からねぇ。

死なねぇよな??

生きてるよな??

なにがなんだか分からない状況の中

手術中のランプが 消えた

中から 光が 運ばれてきた

「「光!!」」

俺とおばさんは同時に駆け寄った

「今はまだ 麻酔 がきいていて 起きません」

医者がきて 俺らに言った

「お母様と そちらは彼氏さんでしょうか?」

「そうです。」

「ではこちらへ。」

部屋に入ると 医者 は

「光さんですが、命に別状はありません」

よかった… 生きててよかった…

「そうですか…」

おばさんは大粒の涙を流している

「2週間ほどで退院していただけるでしょう」







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