何度だって。




そして 今にいたる。

「 あなた 誰 ??」




「おそらく 記憶喪失 でしょう」

「記憶喪失…」

医者の言葉は 重く 俺に のしかかる

「事故の際、強く頭を打っていました。

その影響かと。」

でも 聞くところによると 俺の記憶だけが

ないらしい

おばさん の 記憶はあるのに。

「いつ…戻るんですか。」

「…分かりません。」

一瞬にして 目の前が真っ暗になる

「すぐ戻る方もいれば 1年かかる方もいます

中には 一生 戻らない方もいらっしゃいます…」

一生…??

光 が 俺の事を 一生 忘れる??

「そんな…」

おばさんが 隣 で 目を丸くさせている

説明が終わり 部屋から出ると

「陽斗くん… 大丈夫…??」

おばさんが心配そうに 俺 に 話しかけてきてくれる

大丈夫…なわけがない。

ただでさえ 光 に 誰って言われたばっかなのによ。

一生忘れることもあるとか…なんだよ…それ。

「 陽斗くん… こんなこと言うの 私も辛いわ

でもね 陽斗くん も 辛いと思う。

だから… 光と別れてほしいの 」

「えっ…??」

別れる?? 俺 と 光 が??

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