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―出会い―
――出会い――3月




私の名前は、渋谷美穂。

小学6年生。

とはいっても、あと1ヵ月で中学1年生だ。

今日は中学校の見学。

クラスのみんなはざわつき始めている。

正直いうと、中学なんてどうでもよかった。

できればずっと、このままがよかった。

「みぃ~ほちゃ~ん!!●△中学校、冷房つきだってー!!」

「まぢで??やりぃ~」

はなしかけてきたのは一番の友人、佐藤恵。

いつもはめぐってよんでるんだ。

こうして私達は、中学校へと向かった。




「すっげぇ~!!」

一足先に中学校についたクラスの男子がさわぎだした。

みてみると予想以上に大きな校舎が目の前にとびこんでくる。

「すげぇな~~」

なんだか中学にいくのがとても楽しみになったんだ。

ところがこの後、もっと私の楽しみが増える出来事がまちわびていた。



「――かっこいい。。」

一瞬で目がそこに集中した。

私の目の先には...先輩。名前はまだわからない。

だけど、かっこいい。

背がたかくて、すらっとした足。

ちょっと見た目は怖いけど、笑うと無邪気なかわいい顔。

そしてなによりも身長が高い!!

私は、生まれてはじめてひとめぼれというものをしてしまったんだ。

これが...ひとめぼれ....。

きっとこれは運命。

あなたと出会えた奇跡、大切にしよう・・・



その日から、一日でも早く中学に行きたいと思った.。

毎日が長かった。本当に長かった。

そして―――

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