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―入学式―
――入学式――

今日は待ちに待った中学の入学式!!

みんなは自分がどのクラスになったのかが一番気になっている。

でも、私が今一番気になっているのはみんなとはちがうんだ...先輩。。

先輩に、会いたい!

私は探した。一生懸命探した。

だけど、結局みつからなかったんだ。

いつのまにか、外には雨が降っていた。




教室に入ると、もうほとんどの人が着席していた。

私のクラスは...1年4組。

6年生の時に仲が良かった友達とは、

ほとんどはなれてしまった。

でもすぐに友達なんかできると思い、あまり気にはしなかった。

それに、めぐも幸い同じクラスだった。





「ょお―!!美穂ちゃん..だよね?私、山本奈津美っていうの!!なっちゃんって呼んでネ」

話し掛けてくれたのは、隣の席のかわいい女の子。

「よろしく!!」

この子が、私の第一号の新友となった。




いよいよ式がはじまった。

吹奏楽部の演奏で、体育館へと入場する。

たくさんの人に囲まれて少し緊張した。

周りを見て見ると、足と手が一緒に動いている人を発見!

少し緊張がほぐれた。

...っ?.....せ、先輩?

手拍子の中に、ひときわめだつ先輩の姿。

確かに..先輩だ!!

と、その時、少しだけ先輩と目が合った気がした。

ドキドキドキドキ・・・・・・・

私の顔はいっきに真っ赤になってしまった。

もしかしたら、私を見ていなかったのかもしれない。

もし見ていたとしても、それはほんの一瞬。

でも、それでもうれしかったんだ。

すごくすごく、嬉しかったんだ。


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