水瀬くんは浮気をする生き物です




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「………ん、」




目を覚ますと、視界には白い天井。



つん、と鼻をつく独特の消毒液のにおいと、ふかふかのベッド。ここが保健室だと認識するのに時間はかからなかった。




あぁそっか、私あの時気を失ったんだっけ。



「いたた…」



ゆっくりと起き上がると、後頭部がまだ痛んだ。



うわ、たんこぶになってる…


ゴンって音したし、結構強めに打ってたんだな。




あの時はいきなり現れた水瀬くんにびっくりしちゃって、何が何だか分からなかったけど……って、そういえば水瀬くんは!?



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