水瀬くんは浮気をする生き物です
「服も、ネックレスも、ありがとう…!全部全部、本当に嬉しい。宝物にする…っ」
思いを伝えるのが精一杯で、思わず蒼くんの服の裾をきゅっと握ってしまった私。
や、やばい、私なにしちゃってるんだろ…?
我に返って慌てて離そうとしたけれど、蒼くんに捕まってしまえばそれまでで。
「…さっき家の前で我慢したこと、今してもいい?」
「っ…!」
つつ、と撫でられかと思うと、そのまま頬に添えられた手。
断る理由なんて、ない。