水瀬くんは浮気をする生き物です



「あのさぁ、どういうつもり?」


「え」


「昨日はごめんなさいって、何様なわけ?莉々のこと馬鹿にしてんの?」



じりじりと距離を詰めながら捲し立てられれば、自然と背中を伝う嫌な汗。




ど、どうしよう、めちゃくちゃ怒ってる…!



心なしかいつもより言葉遣いも声も荒めだし、普通に怖い…っ



「えっと、そんなつもりは、なくて……」



「え、ウケる。絶対ウソじゃん」



「きゃ…っ!?」



乾いた笑いがプールサイドに響いたかと思えば、ぐっと胸ぐらを掴まれ……いや、掴まれたのは胸ぐらじゃない。



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