水瀬くんは浮気をする生き物です



「…ない…」



何度か潜って水中を探したけど、なかなか見つからなくて。


というか本当は底を探すべきなんだろうけど深くて上手く潜りきれなくて、自分の運動音痴さを呪うしかない。



昼休みの終わりを告げるチャイムはもうとっくに鳴っていて、人生初サボりは確定してて。



真面目だけが取り柄だったのに、お父さんお母さんごめんなさい…。




心の中で謝ったけど、これだけは譲れない。



きっと分かってくれる、よね?


< 132 / 234 >

この作品をシェア

pagetop