水瀬くんは浮気をする生き物です



思いがけない発言に、一気に顔が熱くなる。



食べられるって、私が思ってる意味で合ってる、かな…?



だと、したら。



「…蒼くんになら食べられても、いい、よ……?」



「っ、ばかじゃん」



一瞬だけ、蒼くんの顔が余裕なさげに歪んだのが分かって。


次の瞬間、触れるだけのキスが落ちてきて、時が止まったような感覚になる。




「…意外とすごいこと言うね、心和」



「あ、う…そう、かな?も、もしかしてあんまり良くない…?」



「うん、よくない。絶対俺の前だけにして」



「ぶ、わっ」


< 139 / 234 >

この作品をシェア

pagetop