水瀬くんは浮気をする生き物です
「一ノ瀬さん、ツッコミどころありすぎ。おもしろ」
クスクスと片手を口に当てて上品に笑う水瀬くん。うぅ、かっこよすぎる…。
「一個ずつ処理してこうか。
まず一つ目、敬語禁止ね。同い年だし付き合ってんだから堅苦しいのはなしで」
「は、はい!いや、うん…!」
「次、二つ目。一ノ瀬さんって長いから心和って呼んでいい?俺も蒼でいいし」
「っ…!?」
突然呼ばれて、顔が熱くなるのが分かる。