水瀬くんは浮気をする生き物です
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「あーあ、また今回も出遅れたぁ」
人気のない空き教室にため息を含んだ声が響く、放課後。
「いつも一週間ちょっとくらいは猶予あるのにさ。今回の子、ルール違反じゃない?」
わざとらしく頬をふくらませて、不貞腐れたように机の上に座った白く細い足はぱたぱたと揺れる。
「俺の知らないところで変なルール作るのやめてくれない?」
「べつに、莉々が作ったわけじゃないし。アンモクの了解ってやつだもん」