実話、私は風俗女性記者でした!
「とんでもないです、私はなんて」

少し、謙虚に返事しておいた。

怒らせたら怖そうなんだもん。

でも、それが逆効果で、ジェントルマンの心に火をつけてしまったらしく

「いいね。他の店にはいるけど、ここの支店には胸の大きな子がいなくてね」

「え?」

「少しだけでいいから。その胸をギュッと強調させたいね」

胸狙いか!

「え? いやー、少しだけって言われても」

私達のやりとりを見て、楽しんでいるのはカメラマン。

「やってみたら? 撮ってあげるよ」

「絶対イヤ!」

真っ赤になって恥ずかしがっているのが、S様のジェントルマンにはツボだったらしく「いいね、いいね」と私達のやり取りを見てニコニコ。

余計に私に興味がわいたらしい。


「写真がイヤなら、別室で2人っきりで、どうかい? 縛られている君も見てみたい」

胸狙いじゃなかったんか~!!!

本気で身の危険を感じてきた!!

「今夜1回でいいんだ。この手で君を縛りたい」

「えっ」


これが、S行為じゃなくて、ノーマルなジェントルマンが普通に「飲みに行かないか」とかだったら、オジサマ好きの私はちょっと弱いんだけど。

だって、白髪まじりの上品なオジサマなんだよ。

俳優さんで居てもおかしくないくらい、カッコイイ。

声も渋くて、ちょっとヤバかった。

しっかーーーーし。

内容が内容だけに、絶対NO!!!!!

ジェントルマンには丁寧にお断りさせていただきました~。




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