だれか私を愛してください
夜になり暗くなった。部屋に戻ってテレビをつけた。

父が映っていた。

そうだ。今日はバラエティーのオンエアの日だった。

父は企業の社長として呼ばれていた。
キラキラ輝いている笑顔。
3歳のとき向けられた笑顔とは全く違う。
仕事の笑顔だった。

ガチャ。

あれ。階段をおりた。

「お父さん...。おかえり」

「あぁ。ただいま。合格だって。よかったな。飯はできてる
?」

大丈夫。いつものこと。

「うん。机の上おいて...。」

「わかった。」

打ち消されるようにいわれた。

部屋にはいってベッドに倒れ込んだ。
父は自慢の父だ。
母も大好きだ。
きっとふたりは...私の事....。

ほかの家族はきっと美味しい料理をたべ合格したことほめられて。
あったかいんだろうな。

いつの間にか寝てしまっていた。
起きると22時だった。

下に降りると父の影はなかった。
代わりに流しに食器が置かれていた。
きっとまた仕事だ。

お風呂にはいりまた眠った。
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