病み魔女の初恋?はすっごく心配なのです!

病み魔女は廃ビルに自殺予定

「自殺したい」
けど、迷惑だしね。廃ビルにでも飛び降りる、かなぁ。いわくつきでは無くなるし。
廃ビルだからどうせ大丈夫だろ。取り壊し寸前のヤツ。

メンヘラは悩みが多いです。

「錠剤、また飲まなきゃ…」
少しだけレモン水飲むと、落ち着くんだよね。
数秒。
錠剤なら、数分か、数十分はもつ。

「人、また殺しちゃうかもな…」
軍手バッチリ、縄(首絞め)もバッチリ。
母親でも…殺したら。ちょっとリビングがまた血塗れになっちゃう…
これからは自分の家…父親も殺したし。
あぁ。メンヘラをやめたい。

後悔だなんて、とんでもない。するわけない。
ちょっと後悔した時もあったけど、
もう悔いは無い。悔いは無いんだよ。
涙なんてもう乾いた。

「乾いた涙、いつ潤うかな。」
潤うのは、いつだろう。
明日、明後日、明明後日。
一週間後、1ヶ月後、1年後、10年後…
それか。一生このまま。

「永い眠りにつきたい。目立たず、原因も…不明で…」
涙なんて乾いたから出てくるわけがない。
慣れちゃってからね。人殺しには。

そして下のテレビがついた。
「あら、まぁ。殺人事件の予感って?物騒だわねぇ~」
お母さんがつまらなそうに言う。

「あんたも一応気を付けなさい。あんたは病んでるんだから(笑)」
大声で笑っていた。
多分聞こえないだろうと言ったのかもしれない。

「はぁ…」
私は溜め息をつく。

「お母さん、予言もできないなんて、メンヘラを舐めてるよね。」
小声で嘲笑うようにクスクスと笑った。

「もう死んじゃおうかな。」
私には未来なんて無い。
真っ暗な未来なんて嫌だ。
それなら死のう。死んじゃおう。

「こんなヤツ、死んでもいいよね。」
私が笑うと、

「廃ビル、行こう。Googla、最後のお願い、
廃ビルの行き先教えて。」

『ハイ、カシコマリマシタ。』

「さすが、Googla。優秀。」

『ハイ。』

「でも、最後のトマケチャやってないか。」
トマケチャ。最近やってなかった。

「最後くらい、異常者も嫌だし、トマケチャやめて、おくすり飲むか。」
最後くらい、ね。

「はははははははは」
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