夢の世界でキミと、待ち合わせ。
「あ、うん……」
彼はさも当たり前のように私の肩を抱いて、
「体重、俺に掛けていいから。ね、階段上がるんでしょ?」
「…っうん、……ありが、とう…」
そして彼に支えられてとりあえずベッドまでこれた。
「はい寝てて。
今熱さまシートとスポーツドリンク持ってくるね」
私を無理やり寝かすと、すぐさま下に降りていった侑李くん。
侑李くんって…結構テキパキしてるよなぁ、なんて考えてたら直ぐに熱さまシートとスポドリを持った彼が現れた。
私は彼が近づいてきてからムクリと起き上がった。
「ありがとう…侑李くん…」
「いーえ。
…まーずは熱さまシート貼るね」
箱から熱さまシートの入った袋を取り出して、袋を開け熱さまシートを貼ってくれた。
「んん…あ…気持ちいい…」
おでこがひんやりとしていて気持ちいい。
「あと、スポーツドリンクね。
キャップも開けてあるからすぐ飲めるよ」
「そこまで…わざわざありがとう…」
わざわざペットボトルのキャップまであけておいてくれるなんて優しすぎるよ…。
「あと、おかゆ温めようと思うけど、
タマゴがゆと梅がゆ…どっちがいい?」
「あー…タマゴがゆかな…」
「おっけ。
熱はさっき計ったからとりあえずおかゆ温めてくるね。
それが終わったら少し寝てて?」
「…うん、ありがとう」