夢の世界でキミと、待ち合わせ。
「あっ、あの……侑李くん…もうちょっと…そばに…いてくれない?」
「え?だって、これから彼氏…」
来るんだよ?と、でも言おうとしたのだろう。けれど、それを遮って
「…うんん、理人とはそーいうのじゃないよ。
…ただの、バイト先の先輩だから」
それ以上でも以下でもない。
ただの普通のバイト仲間。
「…でも、告白されてるんじゃないの?」
「えっ、まさか〜。
だって、理人は私の事そんな風には思ってないよ?」
だって、理人はいつもいつもは私のことを馬鹿にしてくばかりだし。
…なんて、少し話を盛っちゃった。
けれど、この話は…言えない。
侑李くんだからこそ言えないんだ。
だから、、
「だから、もうちょっとだけでいいから、ここにいてほしいし、
先に約束したのは……侑李くんだから」
恥ずかしいけれどそう伝えた。
「夢野……」