夢の世界でキミと、待ち合わせ。
『ごめん、理人。
今日は来ないで。それに、私はあの返事には応えられないから』
そう打って送信した。
そのあと私はスマホの電源をわざと切って枕の近くに置いた。
…こうすれば、もう返事は見れないしきっと理人も来ることは無いから。
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『オレと付き合って』
はじめて入った次の日に私は唐突に彼に告白された。
もちろん、彼のことなんか知らないから
お断りしたけれど
それから何度もしつこく付き合ってと言ってくる。
そして、それが繰り返していくうちに知った彼の情報。
蓮見理人。私の通う高校の3年。
学校ではイケメンと噂されているらしい。
けれど、そんなうわさ話も興味なかった私は、彼の存在を知るわけがなかった。
その後、学校でも見かけたらやたら声をかけてきたり、チラチラ見てきたりと…正直、キモイ。
まあもちろん、これを当の本人に言ってしまえばダメだけれど。