夢の世界でキミと、待ち合わせ。

『…さあ?なんでだと思う?』

表情を一切変えずに呟いた理人。

『はぐらかさないで』


『ははっ、怖いな〜』


私と視線を合わせてしゃがんでいた彼は立ち上がり、私を見下ろしながら


『ま、いずれ分かるよ。


オレと君は切っても切れない関係だからね』

意味深に笑ってから

『じゃーね。

次、泣く時はオレの胸でね』



ーバタン

静かにドアを閉めた理人。


『……は、意味わかんない……』


ぼそっと呟いたその声は静けさの中に消えていった。



< 27 / 30 >

この作品をシェア

pagetop