夢の世界でキミと、待ち合わせ。
『…さあ?なんでだと思う?』
表情を一切変えずに呟いた理人。
『はぐらかさないで』
『ははっ、怖いな〜』
私と視線を合わせてしゃがんでいた彼は立ち上がり、私を見下ろしながら
『ま、いずれ分かるよ。
オレと君は切っても切れない関係だからね』
意味深に笑ってから
『じゃーね。
次、泣く時はオレの胸でね』
ーバタン
静かにドアを閉めた理人。
『……は、意味わかんない……』
ぼそっと呟いたその声は静けさの中に消えていった。