夢の世界でキミと、待ち合わせ。

ーーー……

それ以来、しつこくは付きまとっては来なかったけれど、

私がなかなか返事をしないから最近はまたしつこい。


「…スマホの電源、切ってよかったの?」

切るとこを見ていたのか、戸惑いながら聞いてきた。

「……うん。

別に、いいんだ」


「……そっか」



侑李くんはそれ以上何も聞いてこなかった。


無言でそばにいてくれた。


夜。


「…こんな長居してごめんな?

はい、とりあえずお粥また作ったから食べてね。

俺、とりあえず帰るな。

明日の朝、…また来ていい?」


「…こんなにしてもらってごめんね?ありがとう。

…うん、いいよ…」


「それじゃあ、おやすみ。お粥のお皿はそこのテーブル置いておいてよ。

明日、俺が洗うからさ」


すくっと立ち上がってそう言った侑李くん。


< 28 / 30 >

この作品をシェア

pagetop