夢の世界でキミと、待ち合わせ。
「え、そんないいよ…洗い物くらいなら出来るよ?
それに、侑李くんのおかげで熱も下がったし」
でも、彼はいい顔をしてくれない。
そんなに心配しなくていいのに。
「…でも、水使ってぶり返して倒れられたら困るから…。
ね?お願い、俺が明日やるから…今日はもうご飯食べたらゆっくり寝てよ…ね?」
消え入りそうな声で言うから逆に気が引けてきた。
「……うん、わかった。
ありがとう、侑李くん」
私が折れてそう呟くとニコッと笑ってから
「…うん。
じゃあ、また明日の朝来るね。おやすみ」
「うん、侑李くんも、気をつけて帰ってね」
「おう」
ーバタン
部屋のドアが閉められた。
その数分後、玄関のドアが閉まる音がした。
…あ、玄関だけは閉めておかないと。
おかゆを食べてから締めに行こう。