夢の世界でキミと、待ち合わせ。
「ごめんな、夢野さん。コイツ、アホでバカだからさ」
「…あ、いや…別に、気にしてないからいいよ」
「…そっか、ならいいや。
……ったよな」
「え?」
「いや、なんでもないよ。
あ、あのさ夢野さんって呼ぶのあれだから夢野って呼んでいい?」
ボソッとなにか呟いたかと思って聞いてみたけど、なんでもないって言われたからいいか。
「あ、うん…好きに呼んでいいよ」
と、いうかいちいちそーやって聞いてくるんだなぁ。
「…俺のことは……侑李って呼んでよ」
「…え、?」
侑李、って…古谷の下の名前だよね?
なんで…?
「……ダメ、かな?」
「…うん、いいよ。じゃあ侑李くんって、呼ぶね」
侑李くん、なんて呼んでみるけどちょっと恥ずかしい気持ちがある。
…けれど、その侑李くん、って呼ぶのに懐かしさも少しおぼえた。
「………うん」
「あれあれあれあれ〜?侑李と胡桃ってばいい感じじゃぁ〜ん!!
ね!そう思わない?龍斗!」
「だなー」
なんて言いながらイチャイチャする咲良と神木龍斗(かみき りゅうと)。
そんな2人に
「あのっ、咲良ちゃんと…龍斗くんって…付き合ってるの?」
理沙が戸惑いながら聞いていた。
「あ、うん♪付き合ってるよ♡
中2から付き合ってるんだ〜」