夢の世界でキミと、待ち合わせ。

多分、この人たちとなら……。


『…は、笑わせんなよ。


結局お前は、自分が可愛くて仕方ないんだろ??

男子もたぶらかして…そんなクソなお前なんていらねぇよ』


『死んじゃえば?

だーれもあんたのことなんて必要だなんて思ってないよ?』


『王子だって、あんたのこと嫌いなんだよ?知ってた?』




ーーーー…


「……っ、」


だめ、だ…思い出しちゃ……。


「…夢野?」


『ここから飛び降りれば快楽に死ねるよ』

ードクンッ…

『ほーら、早く落ちてよ。死んでよ。


お前1人死んだってだーれも困らないからさ?』


ードクンッ


「……夢野、大丈夫?」


「……、っゆう、りくん…?」



『ね、ほら。落ちて?

…落ちないならお手伝いしてあげるよっ!』


ードクン、ドクンッ


やめ、て……。


「…ちょ、え?

どうしたの?胡桃…」


「胡桃ちゃん!?」




お願い……思い出させないで。苦痛なその思い出を。


消したいのに。消えて欲しいのに。



どうして、人は楽しいことよりも嫌なことの方が覚えているの…?




「……っ、なんでも…ない、……」


もう耐えられなくて。

もちろん、咲良たちは悪くないし


そんな人間だなんて思ってもいない。


けれど、ダメなんだ。


身体が…心が……拒絶している。



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