夢の世界でキミと、待ち合わせ。
「……優しいね、侑李くんは」
聞けないからこその出た言葉。
けどね、そんなこと言ったら彼は傷ついたような顔をするんだ。
「……優しくなんてないよ?
俺は、……最低な男だよ。クズだよ」
寂しそうにそう呟くのは。
まるで、何かを後悔しているように見えた。
「…あの、……侑李くんは、クズじゃないと…思う。
えっと…私にとったら…優しいって、思う……よ」
「…夢野…さんきゅ。
そー言われるとけっこーうれしい」
にっと笑う彼にまた…胸がドクンっと高鳴った。
…すぐには、無理かもしれない。
時間がかかるかもしれない。
けれど……この人たちと…ずっと…仲良くしていたい。
そう思えるんだ今は。