雷王に愛された花
「ごめんなさい、お待たせしました。」

「行こうか。行きたい店があるんだ。今リクに教えてもらった。」

「お会計は?」

「話しながらしておいた。」

「え!ありがとう。ごめんね?」

「普通のことだろ。俺も金がないわけじゃないんだから。それにデートなんだから奢られとけ。」

「ふふ。クリスがかっこいいこと言ってる。」

「ばーか。俺はいつでもかっこいいんだよ。」

「自分で言わないの。もう。」

「じゃあ、ミレイが言ってくれるのか?聞きたいなぁ。」

「クリスは、かっ、かっこいいよ?」

「なんで疑問形なんだよ。まぁ、いいけど。」

「恥ずかし過ぎるわよ。こんなこと気に言うなんて。」

「嬉しかったけど?ありがとう。」

「どういたしまして!で、どこのお店に行くのかしら。」

「内緒。迷ったりしないから任せろって。」
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