雷王に愛された花
「そうかもしれない。でも俺は運命だと思ってるよ。いつでも君が困っていたら助けてやるよ。忘れるとこだった。これをあげるよ。大切にしてくれるか?」

「これは?」

「手鏡だよ。暇があったら、これを見てみてくれ。」

「キレイな模様ね、、、?でも昨日ピアスをもらったばっかりだわ。2日続けてもらうなんて。」

「俺の国で12月25日は親しい人にプレゼントをあげる日なんだ。だから、あげるよ。」

「そうなの?ありがとう。あ!じゃあ、これをクリスにあげるわ。私が一番大切にしているアロマオイルなの。きっと大変なことがこれからも、いっぱいあると思うわ。だからこそ、息抜きの時間を大切にして。あなたの成功が聞こえる日を楽しみにしているわ。応援してる。頑張ってね。」

「ありがとう。大切に使うよ。絶対に忘れない。」

「えぇ。私も。」

「俺の名前を呼んでくれ。最後に聞きたい。」

「クリス。クリス!私のこと忘れないでほしい。」

「ミレイ。俺も。ずっと覚えていてくれ。」

「そろそろ出発しませんと、日没までに着けません。」

「分かったよ。じゃあな、ミレイ。

ちゅ。」

!?!?今何が、、、?

「ははっ、またいつか会おう、ミレイ。」

「もう!ばか!お元気で!!」

なんなのよ、最後感動の別れになったと思ったのに、、、

あんな、、、ほっぺただったとは言え、初めてだったのに、、、くすぐったいような、恥ずかしいような気持ち、、、
< 31 / 53 >

この作品をシェア

pagetop