医者の彼は散々で





沈黙をやぶったのは八鳳


「いえ、今日は代理です」

え、まさかの代理の日に私の検診?

悪運すぎる



「そうなんですね........何かいろいろお世話になったみたいで」

........?

八鳳........彼だって気づいてる........?

まさか........ね


『八鳳ってば何言ってんの』

「莉桜は黙って」

ああ、不機嫌だ

八鳳が珍しく



「何のこと........ですか?」

彼はそう言った

「なるほどね........莉桜との関係はなかったことにしたいんだ?」


機嫌悪すぎて、タメ口になってるし

『八鳳........もういいって

終わったことだし、ここ病院』


「そうだな........失礼します

先生」

納得はしてなさそうな顔をしながらも折れてくれた八鳳







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