医者の彼は散々で
■2
私は遠くに行きたかったけど、両親は海外在住だし頼れない
妊婦が1人で知り合いのいないとこで生活するのは大変だから子どもが産まれるまではとりあえず隣町にある八鳳の家にお世話になることになった
「八鳳、ありがとう」
キッチンで朝ごはんを作ってくれている八鳳の背中にむかって言った
「んー?なにがー?」
いつもこの八鳳の優しさに救われてる
「色々〜」
「なんだそれ、笑
これからは何でも言えよ。助けてやる俺が」
同い年とは思えない大人っぽさ
まあ私たちはあともう少しで23才になるんだけどね