洗脳されていたことに気付いたので逃げ出してスローライフすることにします。-元魔王四天王の村娘ライフ-
土煙を上げて木材調達へと駆け出して行った『どらご』を見送った私はティータイムにすることにした。
待ってる間特にすることもないし。
しばらくは追っ手もないはずだから、警戒もいらないしね。

ただ念のため私のいる周囲五キル圏内に侵入者察知の結界を張っておく。
結界の核になる小指大の魔鉱石を地面に埋めて、パンと手を鳴らせば完了だ。

空間収納魔法から模様替え前の自身で使っていたアンティークのテーブルセットとティーセット、台所からくすねてきたスコーン取り出して、

「いただきま~す」

とスコーンにかぶりついた。

お茶は以前に『てれび』を見ながらお茶する用にいつでも飲めるようメイドに用意してもらっていたアップルティー。 
私の空間収納魔法は時間経過のない特別使用に改良してあるのだ。お茶でもシチューでも作り立てをそのまま入れておけばいつでも取り出してアツアツ新鮮なのである。

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