【完】大切な人なんて作っちゃダメだったのに。


「特別だよ!!⋯⋯でも、菜乃花らしいっちゃらしい」



はぁ、とため息をつく美奈。



えっと、これどう反応したらいいんだろう。



でも、お互い特別な存在とか思ってないからいいんじゃない?



しかも、私は市川くん呼びだし。



そんなこと思ってるとチャイムが鳴って先生が入ってきたからその話は中断になった。




お昼休み。



いつも通りに私の机で美奈とお昼ご飯を食べる準備をしていた。



「中瀬さん⋯⋯ちょっと今いいかな??」



声がした方に振り向くと、クラスでいちばんかわいい華和さん。



人気らしい。



「えっと⋯⋯」



「どうしてー?」



美奈が聞く。



ちょっと美奈怖い?



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