【完】大切な人なんて作っちゃダメだったのに。



なんか、こうやって他愛のない会話するのって和むよね。



「あ、ここなんかいいんじゃない??」



一歩先を行ってた美奈が言う。



「なんか雰囲気ある」



「ねー!京都って感じするよねー!」



「よし!入るぜ!抹茶ー!」



歩くん、そんなに抹茶好きなんだ⋯⋯。



「ふふ」



なんか、可愛い。



「⋯⋯菜乃花。入るぞ」



「あ、うん」



んー、なんだろう。ちょっと機嫌悪い?湊くん。



「湊くん?」



「ん?」



あ、いつも通りだ。うーん。気のせいかな。




「ううん。なんでも」



「なんだよ、それ」



普通に笑ってるし。大丈夫かな。



< 36 / 110 >

この作品をシェア

pagetop