君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
『ねえ、なんでお兄ちゃんはいつもここにいるの?』

『え…?』

『ここにいつもきてるんでしょー!美桜知ってる♪』

『……うん。ここは太陽が出てる間ならあったかいしね…心地いいんだよ』

最初に話しかけられたのは小1の時。

『お兄ちゃんはお名前、なんて言うの?』

『僕の名前はね、優希っていうんだよ。優しいに希望の希。君は美桜ちゃん?』

『そーだよ!美しい桜って書くんだ。優希くんかぁ、いい名前だね!じゃあ、優くんって呼んでいい?』

『いいよ』

そう言うと、美桜はわーいと言ってぴょんぴょん跳ねた。
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