君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
「ただいま〜」

自分の家に帰ってくると、母から大事な話があるから来てと言われた。

「何?母さん」

リビングに行くと、滅多に帰ってこない父さんもいた。

「優希、座りなさい」

なんとなく嫌な感じがする。

言われた通り椅子に座ると、父さんが口を開いた。

「落ち着いて聞きなさい、優希。この前検査したその結果が出たんだ。それで、検査の結果なんだが」

「お前はもう、3年間しか生きられないんだ」

「はッ………?」

一瞬、嘘だと思った。

それほどまでに信じられなかった。

「え、だって、先生もよくなるって言って…ッ」

死にたくないという思いが涙となって溢れてくる。
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