君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
ちなみに僕は168㎝、美桜は160㎝。ごく一般的身長である。

「美桜姉ぇ!」

「穂希ちゃん!」

病室に入るなり、穂希は美桜にギュッとくっついた。

「美桜姉ぇ、大丈夫?」

「大丈夫よ。心配してくれてたの?ありがとう」

「美桜姉ぇが無事でよかったよ!」

穂希はちらっとこっちを見た。

「ねえ、美桜姉ぇ」

そして、とんでもないことを言ってくれた。

「もしかして、“優くん”の事思い出したの?」

「え?優くん?」

「あ、優兄ぃから聞いてないの?」

「何を…?」

「だから、昔のこと!」
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