君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
「いらない存在なわけ、ない…」

「じゃあ、教えて?なんで優希はここにいるの?」

これで、答えてくれたら、もう聞くのもやめる。

会いにだってこない。

「僕は今日までの1年間、ずっと君に嫌われるように冷たく接してた」

「うん…」

6月になってやっと元に近いとこまで関係は戻った。

「ずっと嫌われたかったんだ。なんでかわかる?」

「えっと……私が嫌いだから…?」

「違う。そんなんじゃない」

「じゃあ、なんで?」

「…美桜が好きだから」
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