君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
何をいえばいいのかわからないんだ。

「本当は、美桜に嫌われて、静かに息を引き取りたかったんだけど。カケラもないほど木っ端微塵にその計画は台無し…」

優希の声がどこか遠くに感じる。

「まあ、元より嫌われるなんて無理な話だったんだよね」

「……」

「だって美桜が泣いてすがってきたし、流石に、てあれ?美桜?おーい」

すでに私はキャパオーバーしていて、優希の声なんて聞こえていなかった。

「あらら、意識失ってる…」

私はそんな呑気な優希の声が、とても悲しく感じた。

美桜said end
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