君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
こんな爽やかな朝から何を言い出すのかと思えば。

「何故そう思うのです?」

「優希が悩んでたのよ〜。あなたと何をしてもうまくいかないって」

口調が変わった。

きっとこっちが素なんだろう。

「優希がそんなことを……?」

ちょっと信じらんない。

「そこでぇ、可愛い我が弟のためになんかしてあげたくなったのよ」

「何かって何をです?」

「うふふ。私聞いちゃったのよねぇ。優希が遊園地行きたいって言ってるの〜」
< 79 / 120 >

この作品をシェア

pagetop