君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
「美桜?いる?」

「ゆ、優希ッ!」

「何?」

「えっと、その……」

僕の通っている高校は部活がない代わりに遅くまで授業がある。

今は8時ぐらいだろう。

冬だから、かなり寒いし、真っ暗。

そんな中でも、美桜が何を話すのか気になり黙っていると、

「あ、改めて!優希、お誕生日おめでとう!!」

「うん…」

「それでね、今朝言った伝えたいことなんだけどね…」

「あ、あのさ優希。私と付き合ってくれない?」
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