君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
「ねえ、優希?どうしたの?」

1人物思いに浸っていると、美桜がそう聞いてきた。

「大丈夫?具合悪そうだよ…?」

「…大丈夫。ちょっと疲れちゃっただけだから」

「…あのね?希疾お姉ちゃんとね、約束したんだ。悔いのないように生きるって」

美桜にそんなこと言ってたのか。

「だからね?何でも我慢せずに言って?」

「何でもって…」

特に言いたいことはない。

「じゃあ…私が何しても怒ったり、嫌ったりしない?」
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