復讐狐 3〜家族ノ絆〜
一階のリビングでは、妻がテレビを観ていた。

「満叶。」

「え?何ぃ?」

娘の心配など全くしていない様子の妻に、鋭太郎は心底幻滅した。

「あのさあ、明日、ちゃんとエナのこと見ててくれよ?今日だって…なんでエナのことほったらかしたんだよ?」

呆れた口調で言った鋭太郎。
すると、妻はいきなり立ち上がり、鋭太郎に向かって叫ぶように言った。

「なんなのよ?!私が悪いって言いたいの?!私だってちゃんとやろうとしてるわよ!でも出来ないの!!しょうがないでしょ?!」

逆ギレをして、妻は寝室へ消えていった。
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