炎は水とともに散り行く
僕は、ふと目を覚ました。僕は布団から出ると、時間を確認する。ちょうど『5時』を指した時計は、静かに音を鳴らした。
今日、起きなければならない時間に起きたのか…と心の中で呟く。音が鳴っても起きない時雨を見た僕は、時雨の耳元にそっと時計を置き、部屋を出た。
空を見上げると、僕に「おやすみなさい」と言うかのように星が煌めいている。僕は、部屋に戻った。
時雨は、ぼんやりと僕を見つめた。僕は、時雨に「早く準備しろ!」と声を上げた。
「…はーい」
僕と時雨は制服に着替え、その上からローブを着た。
僕は机の上に置いた髪飾りを制服のポケットに入れ、時雨と家を出る。