恋は闘い~双子の想い~
「うん。
俺は今でも美月を忘れたわけじゃない。
でも、早坂が俺の前に現れて、気がついたら俺の心に入りこんできてた」
「……」
「まだ美月が好きって気持ちがあるけど、早坂を想っている気持ちがある」
「うん」
「今はこんな俺だけど、必ず早坂だけを好きになるときがくると思う。
だから、俺と付き合って欲しいんだ」
彰悟君が翠に言う。
早坂、早坂…ってまるで私にも言ってるみたいだった。
離れたいのに足が動かなくて、涙が出そうなのに出なくてとっても悲しくて辛かった。